スウェーデン語学校のレポート |
私は1月から本格的にスウェーデン語学校に通っています。
月曜〜金曜8:30〜12:00
※30分休憩…(長すぎ)
※金曜はオフィシャルには11:30だけど、早く終わったりする
クラスメイトはスタメンが約30名。
他15〜20名くらいが在籍しているんだろうけど、来たり来なかったり。
私は今はスウェーデン語初心者、初級レベルのSFI という段階です。
その中にもクラス分けがあって、私は最後から2番目の3Cクラスに入りました。
このSFI の仕組みなどなどは自治体によって違ったりするので細かい説明はしません。
他の方のブログなどを読んで下さい。
率直に、まじめに毎日通って、家でも復習をしたら絶対に話せるようになります‼︎‼︎
たった2ヶ月ですが、私も夫もかなりの手ごたえを感じています。
英語と文法や単語が似ているという点で、新しい言語を学ぶ上ではかなり助かっています。
外国人が日本語を勉強するよりよっぽどラクです。
先日のブログにも書きましたが、日本人は文法に強いので、読み書きはかなりできるようになりました。
初見の簡単な文章なら細かい部分は除き、概要は掴めるようになりました。
なぜたった2ヶ月でここまでになったかというと、動詞をかなり鍛えたからだと思います。
たまたま通い出した時の授業が動詞を習うところでした。
3週間毎週ハードな小テストがあったので、約300語 × 活用5型 で1500語の単語を勉強しました。
それが終わってから、文章のどれが述語なのかがわかってきました。
そのため、長文でも動詞にチェックを入れながら読むと、文章の成り立ちがわかって、あとは知っている名詞や形容詞などから文脈が理解できます。
話す時も必要な情報は「誰が何をするか」を伝えることだと思います。
誰の部分は固有名詞か代名詞になりますが、これは数が少ないので覚えるのに何の努力もいりません。
何をする=動詞 ここを抑えておけば、充分人と話ができます。
ただ、よく思うのは、スウェーデン語ネイティヴもしくは既に何十年も話している人には、相手が受け止めてくれるので話はできますが、同じ語学学校の生徒同士ではそうもいかないということです。
みんな勉強中で、発音にそれぞれの言語のなまりがあったり、そもそもその単語を知らなかったりして会話が成り立ちません。
「え?何それ?」ばかりで、けっこうへこみます。
でも、これは自分の勉強が足りないんじゃなくて、相手が知らないだけ、と割り切らないといけません。
日本人は謙虚というのは本当で、他国の人は間違っていてもおかまいなしで、けっこう自信満々に話しています。
その姿を見ると、「私なんて…」と思ってしまいますが、これでは自分が損をしてしまいます。
とにかく恥を捨てて自信を持って話す‼︎
これが大切。
クラスの雰囲気はどうなの?
ほとんどが中東系です。
東アジア人は私もいれて5人。
でもそのうちの1人は先日、ナショナルテストに受かって次のクラスに移っていきました。
あとはアフリカ系と南ヨーロッパがちらほらという感じです。
中東系といってもアラビア語圏とペルシャ語圏と2つに分かれています。
そんなこともこの語学学校に通って初めて知りました。
アラビア語はシリア、イラク、エジプトなどのアフリカ諸国
ペルシャ語はイラン、アフガニスタンなど。
この2つの言語圏の人たちはお互いの言葉がわかるのか、というとそうではないようです。
ヨーロッパに英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語が存在するように、似たような文字だけど、発音から単語から違うそうです。
なので、休憩時間は同じ言語圏同士でおしゃべりをしています。
国別でみるとやっぱりシリア人が多いのかなと思います。
年齢は20代〜40代くらいです。
多くの方が結婚して子どもがいるようです。
20代男性はどの国の人も英語がけっこう話せて、親日だし、スマホいじりまくりで、どこの国も似たような印象を受けます。
後ろ席の男の子は映画「リング」が大好きで、他の日本のホラー映画を色々と見たと言ってました。
自分たちの知らないところで、日本の文化なり商品が世界の人の手に渡っているというのは、うれしいことです。
女性は基本的にまじめな人が多いです。特にパキスタン人からはその印象を受けます。
早くスウェーデン語を習得して職を得たい、という気持ちがすごく伝わってきます。
アラビア語、ペルシャ語圏の人は様々なサービスで需要があるので、私のような英語もままならない日本人よりよっぽど職探しが楽だと思います。
なので、このブログを読んでいる方でスウェーデンに住みたい、と思っているなら、何かしらの専門職を目指すつもりで移住しないと、この様な方々と職争いをすると負けてしまうんじゃないかな、と思います。
私はFörskola 就学前学校で働くことを目標としているので、そのための勉強を今後していきます。
少なくとも1年間専門の勉強しないといけないので、それを終えた人たちの中で職を争うことになります。
なので言語レベルはもちろん必要ですが、いかに専門知識を持っていて、それを組織に貢献できるか、が重要になってくると思います。
他には看護師や教師やエンジニアなどが挙げられるのかな、と思います。
弁護士は立派な専門職ですが、法律はそれぞれの国によるので、互換性がなく移民が職を得るのは難しい、とシリア(自国では弁護士)の友達や他にも何人かが言っていました。
授業中は夫のブログの通りで、我が我がという光景がけっこうあります。
先生が何度も注意しているので、最近は誰かが話す時は静かにしていますが、けっこう発言しているのに横から被せてきます。
日本の小学校低学年みたい…。
まぁ、日本人は年齢が上がるにつれて発言しなくなるので、積極的と評価はできますが。
授業内容は?
基本、座学です。
月曜 読みと単語
火曜 文法
水曜 自習 学校独自のオンラインシステム
木曜 筆記 または リスニング
金曜 週間テスト または ロールプレイなど
だいたいこのスケジュールです。
もちろん先生はスウェーデン語オンリー。
実はけっこう生徒から授業内容に文句が出るようです。
テストが多いとか、座学ばっかりで嫌だとか、もっと話す練習がしたいとか。
ここは民主主義の国スウェーデンなので、金曜のロールプレイなどの話す訓練は、民意を取り入れてやり始めたようです。
でも、金曜だからなのか生徒少ないけど…
今週はグループワークでした。
グループワークは自分のペースで進めないし、自己主張が激しすぎたり、積極的でない人がいたり、と日本にいる頃から好きではなかったので、気が進みませんでした。
しかも勉強中の言語でグループワークって……
気のりしませんでしたが、まぁ最後にはみんながまとまってきて楽しく終われました。
途中、40代のベテラン女性と20代のチャラ男のソリが合わなくてヒヤヒヤしました。でもアフリカ系の恥ずかしがりやだけど、なんか行動がかわいい妊婦仲間の子が場を和ませてくれました。
ちなみに何を言い争っていたかというと、40代女性がGALAXYのタブレットを「これはiPadだ」と言い張って、20代男子が「これはiPadじゃない」と、両者引かなかったのです。
(まじ、どうでもいい……)
この女性、タブレット=iPadだと理解していた模様。
こういうやりとりや場を和ませくれるキャラがいるのは、世界のどこに行っても同じなんだな、と感じます。
今週のこのグループワークは、スウェーデンの教育の中で高い頻度で行われるので、それをやって欲しかったと先生が最後に締めくくっていました。
私の先生は同世代の女性で、けっこうツンツンしていて恐いのですが、しっかりとした意図をもって授業計画を立ててくれるのでとても信頼できます。
最後に……
全く初めての言語でもたった2ヶ月でかなり前進しています。
私は午前中だけですが、終日授業のある英語の語学学校に日本人が1〜2ヶ月短期留学したら相当話せるようになると思います。
これは間違いないと思います。
ですので、「英語話したいな〜」と思うのであれば、休職でもして短期留学するのがてっとり早いと思います。
その際、語学をレベルアップするだけでなく、色んな国の人と肩を並べることによって、文化、習慣、教育レベルなどお国柄をリアルに体験できることは、本当に価値あることだと思います。
私はFörskola 就学前学校で働く際に、スウェーデン人以外の保護者と接することを想定しながら、クラスメイトと話しています。
きっとこれは私の財産になること間違いなしです。
自身で体験しても子どもに体験させるもよし。
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